定期的に病院に行く必要があるけれど、タクシーの予約や、仕事で忙しい家族に付き添いを頼むのが大変。杖を手に歩くのもつらくなってきた。そんな時は、訪問診療のはじめ時です。
訪問診療の対象となるのは、基本的に「外来通院が困難な方」で、年齢や病名に関わらず利用することができますが、厚生労働省が発表した『在宅医療の現状について』(令和4年3月9日)によると、訪問診療を受ける患者さんの約9割は75歳以上の高齢者だそうです。一方、訪問診療を行う診療所の数は、20,167(2017年)で、全体の2割に留まります。当院はその2割の中でも、24時間365日、患者さんの在宅療養をサポートする機能強化型在宅療養支援診療所です。
訪問診療を受けることができるのは、具体的には、ご自宅や施設で過ごされ、病気や障害により歩行が困難な方、医療機器を装着され移動が困難な方、寝たきりの方/退院後もお体の医療的な管理を必要とする方、終末期の方などです。患者さんご本人であれば冒頭の例のように、「外来通院が難しくなってきた」や、「過去に患った病気の後遺症がある」「退院した後はどうしたらいい」「最期まで自宅で過ごしたい」といった不安が生じたら、訪問診療を検討する機会です。また、ご家族の、「通院の度に仕事を休んで付き添うのが難しい」「離れて暮らす高齢家族の体調が心配」「夜間や休日に急な体調変化にあったらどうしよう」「できれば自宅で看取ってあげたい」といった思いに寄り添うのが訪問診療なのです。お申し込みやお問い合わせは、クリニックに直接お電話(03-5315-3363)をいただくか、担当のケアマネジャーさんがおられる方はケアマネジャーさんに、かかりつけ医療機関がある方は主治医の先生にご相談ください。
ちとせクリニックは「かかわる全ての人の明日の笑顔のために」、自宅や施設で療養される方の毎日を24時間365日支えています。内科を中心に、外科、整形外科、皮膚科、眼科、耳鼻科に対応し、不安な時はお電話いただけたら、深夜はもちろん、日祝日も往診します。採血や心電図、レントゲン、エコー検査などの検査を、ご自宅や施設の居室で受けることができ、人工呼吸器や在宅酸素の管理、点滴、カテーテルなどの医療処置、褥瘡処置なども行います。
ご自宅で最期を迎えたい方への支援も行っています。がんによる痛みのコントロールを行い、不安やストレスを少しでも軽減して、その人らしい暮らしができるよう患者さんとご家族に伴走します。
クリニックでは訪問栄養指導や訪問リハビリテーションも実施しているほか、同じグループの中の訪問歯科とも連携して、お体の全身管理を行うことができます。
「あなたらしく生きるために」を基本理念に、ちとせクリニックは今日も街で活動しています。一度相談してみませんか。